大うつ病の新薬ブリンテリックス(ボルチオキセチン)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと

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大うつ病の新薬ブリンテリックス(ボルチオキセチン)について

うつ病とはうつ状態により私生活に支障を来す病気です。日常生活を送っていれば気分が落ち込むことを経験しますが、うつ状態にない人であればその落ち込みは一時的で、他に良いことがあれば気分が晴れます。

しかし、うつ状態の人はこの落ち込みが1日中、ほぼ毎日、2週間以上にわたって続きます。そして、「眠れない」「食べられない」など私生活に支障を来す症状を発症するのです。

このようなうつ状態の人は全世界には1億2100万人、国内には600万人いるとされています。また、うつ状態を発症した人でも通院による治療を受けている人は4人に1人という推測もあります。

さらに、実際にうつ病の治療を受けている人でも初期治療から寛解に至る人は3人に1人であり、多くのうつ病の人は再発しています。

このようにうつ病は治療満足度がけっして高いとはいえない疾患の1つであるため、多重作用メカニズム型抗うつ薬である

ブリンテリックス

が期待されているのです。うつ病はその原因がはっきりしている疾患ではないため、また原因が1つ以上ある可能性があるため、これまでの薬剤ではその治療満足度が不十分でした。

その点、ブリンテリックスは受容体への作用および再取り込み阻害という2つの薬理作用があると考えられているため、うつ病の改善、再発抑制の効果が他の薬よりも期待できます。

ブリンテリックス(ボルチオキセチン)の添付文書情報(未定)

http://cached.imagescaler.hbpl.co.uk/resize/scaleWidth/620/offlinehbpl.hbpl.co.uk/news/2MM/Brintellix-vortioxetine-depression-antidepressant-2015091001495878.jpg

製品名

ブリンテリックス(Brintellix)

一般名

ボルチオキセチン(vortioxetine)

用法用量

未定(vortioxetineとして1日5mg~20mgを1回)

効能効果

未定(成人の大うつ病)

主な副作用

未定(吐き気、便秘、嘔吐)

製造承認日

2013年10月(米国)

ブリンテリックス(ボルチオキセチン)の作用機序

神経伝達物質セロトニン(5-HT)の再取り込みを阻害し、また、5-HT1A受容体作動作用、5-HT1B受容体の部分的作動作用、5-HT3、5-HT1D、5-HT7受容体拮抗作用などの複数のセロトニン受容体に作用する

ブリンテリックス(ボルチオキセチン)の最新情報

1)A randomized, double-blind, duloxetine-referenced study comparing efficacy and tolerability of 2 fixed doses of vortioxetine in the acute treatment of adults with MDD.

概要

大うつ病患者さんに対して、ボルチオキセチン15mg/日投与群、ボルチオキセチン20mg/日投与群、またはプラセボ投与群に分けて、投与から8週間後の有効性(うつ病評価尺度であるMARDSの改善率)を比較検証した試験。結果は、ボルチオキセチン20mg/日投与群が他郡に比較して8週間後のMARDS改善率が非常に高いことが判った。

出典

Neuropsychopharmacology

配信日

2015年1月11日

ブリンテリックス(ボルチオキセチン)の口コミ

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ブリンテリックス(ボルチオキセチン)の治験情報

1)A Phase 3 Study of Lu AA21004 in Patients With Major Depressive Disorder

概要

日本人大うつ病患者さんに対して、ボルチオキセチン投与群、またはプラセボ投与群に分けて、投与から8週間後の有効性(うつ病評価尺度であるMARDSの改善率)を比較検証する治験

期限

2018年4月

参照
1)武田薬品工業株式会社プレスリリース
2)大うつ病性障害・双極性障害治療ガイドライン