ADHDの新薬インチュニブ(グアンファシン)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと

この記事の科学的根拠レベル★★★★★

ADHDの新薬インチュニブ(グアンファシン)について

ADHDとは日本語で注意欠陥/多動性障害という病気で、注意力・衝動性・多動性を自分でコントロールできない脳神経学的な病気と言われています。この病気の原因は不明ですが、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があることが原因と考えられています。

ADHDの主な症状は、単調な作業を長時間できないこと、ケアレスミスをすること、考えずに行動すること、落ち着きがないことが主な特徴です。

この症状を見る限り、誰でも努力すればできそうなことをできないため、ADHDとして認知されていない場合には、他人から叱責、軽蔑され、それが原因で鬱も併発することもあります。

ADHDはれっきとした病気であるため、心理療法、薬物療法などの科学的根拠のある治療方法を施す必要があります。

薬物療法においては、ADHDに対する適応が承認されている医薬品は国内に中枢神経刺激薬の「コンサータ」と非中枢神経刺激薬の「ストラテラ」という2剤しかありません。

国内は海外と比較して使用できる治療薬が少ないため、新たな治療薬が望まれていましたが、

インチュニブ

という非中枢神経刺激薬の登場により、ADHDの治療方法の選択肢の幅が拡がります。

インチュニブ(グアンファシン)の添付文書情報

製品名

インチュニブ(Intuniv)

一般名

グアンファシン塩酸塩(SPD503)

用法用量

体重 50kg 未満の小児ではグアンファシンとして 1 日1mg,体重50kg以上の小児ではグアンファシンとして1 日 2mgより投与を開始して、体重別に規定した維持用量である2mgから6mgまで1週間以上の間隔をあけて増量する

効能効果

小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

主な副作用

未定(低血圧、傾眠、疲労、悪心、嗜眠)

製造承認日

・2017年5月発売

薬価

・インチュニブ1mg:412円
・インチュニブ3mg:544円

インチュニブ(グアンファシン)の作用機序

シナプスに存在する受容体を介してノルアドレナリン作動性神経を活性化する薬剤であり、前頭前皮質における後シナプス性α2A受容体の活性化作用により、ADHD症状を改善すると考えられている。

インチュニブ(グアンファシン)の最新情報

1)Guanfacine extended release in children and adolescents with attention-deficit/hyperactivity disorder: a placebo-controlled trial

概要

6歳から17歳のADHD患者さんに対して、グアンファシンを投与群、またはプラセボ投与群とに分けて、その有効性(ADHD-RS-IV(重症度評価))を検証した試験。結果は、グアンファシン投与群がADHD症状を軽減する効果が高いことが判った。

出典

American Academy of Child and Adolescent Psychiatry

配信日

2009年2月

インチュニブ(グアンファシン)の口コミ

その他医療関係者のコメント

インチュニブ(グアンファシン)の治験情報

1)An fMRI Study of Stimulant vs. Non-Stimulant Treatment of ADHD

治験の概要

中枢神経刺激薬であるVyvanseと非中枢神経刺激薬であるIntunivのADHD改善効果のそのメカニズムの違いについて、MRIを通じて検証する治験

治験の期限

2017年7月

参照
1)塩野義製薬株式会社プレスリリース
2)注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン