末梢神経障害の症状、重症度(グレード)、治療方法について

末梢神経障害

末梢神経障害の症状

末梢神経とは脳と脊椎以外の神経です。この神経には脳、頭、顔、眼、鼻、筋肉、耳とを繋いでいる脳神経、脊椎と体のその他の神経を繋いでいる31対の脊椎神経も含まれます。

末梢神経障害とは末梢神経の機能が障害することです。この機能障害は例えば、手足がしびれたり、触覚、痛覚などの感覚が鈍る「感覚障害」、ビリビリ!ジンジン!チクチク!する神経の痛みである「疼痛」、手に力が入らず物を落とすなどの「筋力低下」、「筋萎縮」などが単独で、もしくは複数が組み合わさって発症するのが特徴です。

末梢神経障害の重症度(グレード)

末梢神経障害の重症度(グレード)の評価は1から5までの5段階があります。重症度は数値が高ければ高いほど重症度が高くなりますが、日常生活に支障を来たす重症度の末梢神経障害は下記のような症状が出てきた時です。

1.服のボタンがとめにくくなった
2.ものをよく落とすようになった
3.歩行や駆け足がうまくできなくなった
4.つまずく機会が増えた
5.階段が上れなくなった
6.文字がうまく書けなくなった
7.水がとても冷たく感じるようになった
8.飲み物、食べ物が飲み込みにくくなった

末梢神経障害の治療

治療方法としては薬物療法、非薬物療法がありますが、末梢神経障害の治療として確立された治療方法は現在のところありません。

薬物療法として、我が国で保険適応があるのは「神経障害性疼痛」治療薬のプレガバリンのみです。それ以外にも「わが国における神経障害性疼痛薬物療法アルゴリズム」では、三環系抗うつ薬イミプラミン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン
ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液含有製剤のノイロトロピン、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬のデュロキセチン、抗不整脈薬のメキシレチン、麻薬性鎮痛薬のフェンタニルなどが推奨されています。

非薬物療法としては、寒冷刺激を避けること、血液循環をよくすること、火傷に気をつけること、転倒に気をつけることの4つの生活指導が中心になります。

寒冷刺激を避けるために冷たいものに触れない、飲まない、食べないこと。洗面や手洗いは温水を使用し、炊事や洗濯時は厚めの手袋を使用すること。エアコンなどの冷気には直接あたらず、寒い場所や部屋は避けること。

血液循環をよくするために入浴時に患部のマッサージをする、手のひらや足の指の開閉などの運動を行う。軽い運動や散歩を行う。外出時は厚手の手袋や靴下で手足を温めること。

火傷に気をつけるために鍋やフライパンをつかむ時には鍋つかみを使用し、お風呂の温度を確認する時は直接手を入れず、ストーブや湯たんぽなどは長時間使用しないこと。

転倒に気をつけるために階段や段差には気をつけ、小さなマットや滑りやすい敷物は床に敷かず、転びやすいヒール、脱げやすいスリッパやサンダルなどの靴は避けることです。

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