痛み止めの薬リリカ、痛みを止めないどころか副作用を増加させることが判明

痛みには3種類の痛みがあります。その3種類とは侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛の3種類です。

侵害受容性疼痛とは炎症、外傷などの物理的な痛み。神経障害性疼痛とは神経が障害されることで生じる痛み。心因性疼痛とは心理、社会的な要因によって起こる痛みです。

この痛みの中で、リリカは神経障害性疼痛に効果のある薬です。痛み止めの薬といえば真っ先にロキソニンが思い浮かぶ人がいるかもしれませんが、ロキソニンは侵害受容性疼痛に効果のある薬のため神経障害性疼痛には理論上効き目がまったくありません。

そのため坐骨神経痛、帯状疱疹が治療後の長引く痛み、糖尿病の合併症に伴う痛みなどの治療には、現在でもリリカが広く用いられています。実際、リリカの全世界売上高は約5387億円、2015年度に世界で15番目に多く使われた薬です。

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そんなリリカの効果について、疑問の声を呈する研究結果が世界最高峰の医学誌『The New England Journal of Medicine』に掲載されました。

Trial of Pregabalin for Acute and Chronic Sciatica — NEJM

この研究によれば、坐骨神経痛に対する痛みの軽減効果はリリカもプラセボも変わらないのに対して、副作用はプラセボよりもリリカの方が多いことが判明したのです。本来薬は、リスクを上回るベネフィットがあるから使われます。しかし、今回の研究に限ればリリカは人間にとってリスクでしかなかったのです。

リリカカプセルの添付文書情報

製品名

リリカカプセル

一般名

プレガバリン

用法用量

プレガバリン 1 日150 mgを 1 日 2回に分けて経口投与し、その後 1 週間以上かけて 1 日用量として300 mgまで漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1 日最高用量は600 mgを超えないこと

効能効果

神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛

主な副作用

傾眠、浮動性めまい、浮腫

製造承認日

2010年6月(日本)

薬価

・67.8円(リリカカプセル25mg)
・112.9円(リリカカプセル75mg)
・155円(リリカカプセル150mg)

参考資料

1)Trial of Pregabalin for Acute and Chronic Sciatica