脳卒中の発症を9割抑えるために40歳になったらしたい10のこと

この記事の科学的根拠レベル★★★★☆

脳卒中

日本人の死亡原因として、癌、心疾患についで第3位の脳卒中。1980年以降もその順位は変化していません。

また、たとえ死を免れたとしても脳卒中は寝たきりになる疾患の第1位。治療もさることながら予防が重要です。重要であると判ってはいるものの、

具体的に何をやったらいいの?

と、悩まれている方が多いのではないでしょうか?安心してください。最近のINTERSTROKE研究で、脳卒中の発症の9割が予防可能なリスク因子によるものであることが判明しましたから。

INTERSTROKE研究とは、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中東、アフリカの32ヵ国において5日以内に急性期脳卒中を発症した13,447人を対象とした科学的根拠レベルの高い研究です。

この研究により、定期的な運動、喫煙、飲酒、心理社会的要因、食習慣、高血圧、心疾患、糖尿病、ウエスト・ヒップ比、血中脂質濃度の10のリスク因子による脳卒中が9割を占めることが判りました。

つまり、これら10のリスク因子を取り除くことができれば脳卒中発症確率を90%抑制できるといっても過言ではありません。

10もあんのかよっ!

って、突っ込まれた方が少なからずいるでしょう。でも、安心してください。10のリスク因子は下記のように行動目標と結果目標に分類することで、明日からすべきことが5つになりますから。

行動目標:定期的な運動、喫煙、飲酒、心理社会的要因、食習慣
結果目標:高血圧、心疾患、糖尿病、ウエスト・ヒップ比、血中脂質濃度

つまり、血圧値、血糖値、体重、内臓脂肪を正常値にする目標を意識した運動、禁煙、禁酒、バランスのよい食事を心がけ、ストレスのない暮らしを日々の生活の中で実践あるのみ。やることはいたってシンプル。

また、10のなかで特に優先して取り除きたいリスク因子は高血圧です。収縮期血圧/拡張期血圧が140/90mmHg以上の人は、それ未満の人と比べて脳卒中発症のリスクが約3倍も高かったですから。

今回のINTERSTROKE研究が、日本以外にアジア、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中東、アフリカなどから治験者が募られたことを考えると、高血圧に気をつけなければいけないのはなおさらです。

なぜなら、欧米とくらべて日本で脳卒中が多い原因は、食塩摂取量が多く脂質摂取が少ない食生活の違いが考えられてますから。

日本人の食塩摂取量は1日12g程度であり、この摂取量は欧米諸国と比べて明らかに多いのです。食塩の過剰摂取は高血圧と深く関係してます。

5つの行動目標の達成が困難な人でもせめて、塩分控えめの食生活を心がけていきましょう。


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参考文献
1)Risk factors for ischaemic and intracerebral haemorrhagic stroke in 22 countries (the INTERSTROKE study): a case-control study
Lancet . 2016 Aug 20;388(10046);761-75.